2025年6月号
行ってみよう!東京都庁ってどんなところ?

みなさんは、「都庁」と聞いてどんな場所をイメージしますか?
東京都庁は新宿の西側の高層ビル群にある、目立つ形をした大きな建物です。

ここでは都民約1400万人が安全・安心にくらせる社会を目指し、東京都知事をはじめ約1万人の職員が働いています。それでは東京都庁の中に入ってみましょう。
都知事や職員が働く都庁舎
東京都庁には、第一本庁舎と第二本庁舎、都議会議事堂、あわせて3つの建物があります。そのうち第一本庁舎と第二本庁舎には、教育、福祉、スポーツ、水道、交通など、都民のくらしに関わる29の部局があります。
第一本庁舎
第一本庁舎は、二つのタワーがある大きな建物です。都知事が仕事をする執務室もあります。庁舎の正面入り口には、東京都のシンボルマークをデザインした窓があるので、探してみましょう。



第一本庁舎には、職員が仕事をする執務室と、だれでも入れる1~3階、職員食堂のある32階、展望室のある45階などがあります。

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💡豆知識
東京都のシンボルマークのモチーフは?

街で見かける東京都のシンボルマーク。
このシンボルマークは、東京都の頭文字「T」を中心に、三つの円の一部で構成したもので、色は鮮やかな緑色が基本です。
第二本庁舎
第二本庁舎は、第一本庁舎のとなりにあります。一般に開放している1~2階と職員食堂のある4階以外は、職員が仕事をするための場所です。

第一本庁舎と第二本庁舎は、3階の連絡通路「空中歩廊」でつながっていて、行き来できるようになっています。

💡都庁クイズ
都庁舎にあるエレベーター、全部でいくつ?
約1万人の職員が働く都庁舎。二つある庁舎のエレベーターは、全部でいくつあるでしょう。
A 26基 B 55基 C 75基
正解は、Cの75基。
スムーズに移動できるよう、低い階専用、高い階専用など、エレベーターごとに停まる階が異なります。
第一本庁舎の45階にある展望室に行く専用のエレベーターは、1階から展望室まで55秒で移動できます。仕事をするフロアへ上がるエレベーターとは別にあります。
展望室から東京都を一望
さて、第一本庁舎にもどりましょう。
第一本庁舎は南側と北側、二つのタワーに分かれています。それぞれ45階に、地上202mから東京都を一望できる展望室があります。展望室は無料で利用でき、1日に約5000人の人が訪れています。たくさんの外国人観光客も訪れます。



展望室には、カフェとおみやげが買えるお店があります。東京都庁のイラストと自分の名前を組み合わせられるメモリアルキーホルダーが人気です。





南展望室には、「都庁おもいでピアノ」があります。
都民の方から寄付されたピアノを、東京都に住む芸術家の草間彌生さんの監修で装飾したものです。訪れた人が交流するきっかけになるようにと設置しました。開室日の午前10時~12時、午後2時~4時は、だれでも演奏することができます。

天気がよい日には、富士山や房総半島が見えることもあります。自分たちが住んでいる東京都がどんな場所なのか、展望室からながめてみるのもいいですね。


💡豆知識
都庁のなかのユニバーサルデザイン
都庁舎内は、みなさんが使いやすいように「ユニバーサルデザイン」が取り入れられています。
例えば、見やすい色が使われていたり、外国の言葉で書かれた案内板があります。また、車いす利用者トイレもあります。

車いす利用者トイレは都庁の展望室にもあり、都庁舎の中のさまざまな場所に設置されています。

💡都庁クイズ
第一本庁舎・第二本庁舎・都議会議事堂がある都庁舎エリアには、
トイレは全部でいくつある?
トイレは全部でいくつある?
A 143台 B 824台 C 1692台

正解は、Cの1692台。
約1万人もの職員が働き、国内外からたくさんの人が訪れる都庁舎には、たくさんのトイレがありますね! ちなみに、都庁舎では水道水を節約するために、トイレの洗浄水には雨水を利用しているそうですよ。
くらしのルールを話し合う都議会議事堂
都民に選ばれた都議会議員は、都民が幸せにくらせるようにするためのルールや計画を話し合って決めています。都民からのさまざまな要望や意見について話し合う場所が、第一本庁舎の前に建つ都議会議事堂です。

都議会議事堂の正面には、バチカン市国のサン・ピエトロ広場をモデルにつくられた都民広場が広がる
都議会議事堂は、第一本庁舎の3階と連絡通路がぐるりと一周してつながっています。

都議会議事堂は、地上7階、地下1階からなる建物です。議場は6・7階が吹き抜けになっています。

ここでは2、6、9、12月に、すべての都議会議員が集まって話し合いをします。127の議員席がおうぎ形に並び、議員席に向かい合う形で議長席、意見を話す演壇、速記者席(※)、そして都知事、都の職員の座る席があります。
※速記者席 会議の内容を記録する人が座る場所です。以前は手で文字を書いて記録していましたが、現在は機械で自動的に記録できるようになったので、機械の操作が主な業務です。
議員席の後ろには、一般傍聴席や記者・カメラマンの席があります。
話し合いの様子は、だれでもその傍聴席で見ることができます。また、会議が行われていない日でも議場に入ることができます。わたしたちのくらしに関わるルールがどのような場所で話し合われ、決められていくのか、白熱する議論を聞きに行ってみてもいいですね。

議場を訪れたらぜひ確認してほしいのが、議長席の上にある黄色い窓です。
これは、第一本庁舎にある東京都のシンボルマークをデザインした窓と同じ大きさで、二つが対面するように同じ高さに配置されています。都知事も都議会議員も、東京都民が選挙で選んだ都民の代表者です(これを二元代表制といいます)。向かい合う二つの窓は、その対等な関係を表しています。


💡都庁クイズ
都議会議事堂の都知事の席はどこ?

正解はC。
都知事が座るのは、演壇の向かって右側です。

東京都庁に行ってみよう
都庁には見学できるところがたくさんあります。みなさんが利用できる施設やイベントにぜひ足を運んで、都庁を身近に感じてみましょう。

職員食堂・カフェ
第一本庁舎32階、第二本庁舎4階にある職員食堂・カフェは、一般の方も利用できます。利用する際には、庁舎1階または2階で手続きが必要です。


職員食堂には、カレーやラーメン、定食など、週替わりのさまざまなメニューがあります。カフェでは米粉パンなどの焼き立てパンやジュース、スムージーを買うこともできます。


メニューはこちら
🍴営業時間(土日祝日、年末年始を除く)
職員食堂:午前11時~午後2時
カフェ:第一本庁舎32階 午前8時~午後5時、第二本庁舎4階 午前8時~午後4時
🌆ライトアップ
第一本庁舎は、東京都の取り組みやテーマ、キャンペーンにちなんだ色でライトアップされます。LEDライトは全部で156台あり、1670万色以上を表現できます。夜の都庁を見上げて、気になる色があったらホームページで調べてみてくださいね。
ライトアップの日時などはこちら

🌃プロジェクションマッピング「TOKYO Night & Light」
2024年2月から、第一本庁舎の外壁に映像を投影し、アートを表現するプロジェクションマッピング「TOKYO Night & Light」を上映しています。常設展示の最も大きな建物へのプロジェクションマッピングとして、ギネス世界記録™に認定されました。映像を映し出すのは、正面にある都議会議事堂の屋上にある40台の機械です。
プロジェクションマッピングの日時などはこちら

🗾東京観光情報センター、全国観光PRコーナー
第一本庁舎1階には、東京観光情報センターと、全国観光PRコーナーがあり、東京都や全国の魅力を発信しています。


東京観光情報センター内には、東京の特産品を集めたギフトショップ「TOKYO GIFTS 62」があり、東京都62区市町村(23区、26市、5町、8村)全てのエリアから集めたえりすぐりの特産品を販売しています。また、全国観光PRコーナーでは、自治体が週替わりで観光PRや特産品の販売を行っています。

東京観光情報センターについてはこちら
TOKYO GIFTS 62についてはこちら
全国観光PRコーナーについてはこちら
🏢団体見学
10名以上、45名以内の団体の場合、事前に予約すると係員が庁舎内を案内します。案内するのは第一本庁舎と都議会議事堂です。
団体見学のご案内はこちら
取材協力=東京都財務局、総務局、産業労働局、議会局
🗺️東京都庁への行き方
・JR各線「新宿駅」下車、西改札から徒歩約10分
・都営地下鉄大江戸線「都庁前駅」直結
・都営バス「新宿駅西口」(地下バスのりば)より都庁循環に乗車、「都庁第一本庁舎」「都庁第二本庁舎」「都議会議事堂」下車 ※平日のみ運行
・新宿WEバス「新宿駅西口」(JR新宿駅西改札)より西参道方面行きに乗車、「新宿ワシントンホテル前」下車


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