2024年3月号
ランナーの思いを支える「東京マラソン」ボランティア
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世界的なマラソン大会の一つ、「東京マラソン2024」が今年も開催されました。この大会は、3万8000名のランナーが大都市東京をかけ抜ける、世界でも有数の大会です。東京マラソンのボランティアのミッションは、安全・安心な大会運営を支えることです。
ボランティアとは、自分の意志で「誰かのため」に行動し、無償(お金をもらわないこと)で社会の役に立つ活動のことで、スポーツイベントのサポートのほかにもさまざまな種類があります。 人の夢を応援したり、誰かを助けたりするボランティア。誰かの活動を支えることを通じて、自分のやりたいことや新しい世界が見つかるかもしれません。そんなボランティア活動や参加者の思いを、東京マラソン財団とボランティアに参加した人に聞いてみました。
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東京マラソンって?
東京マラソンは2007(平成19)年にはじまり、今年で17回目。これまでにのべ519,131名のランナーが参加しています。新宿の東京都庁前をスタートし、フルマラソン(42.195km)は東京駅前・行幸通り、10.7kmは日本橋がフィニッシュになっています。コース周辺には大都市東京の観光スポットがもりだくさんなのも特徴です。
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![東京都庁の画像](https://www.kodomokoho.metro.tokyo.lg.jp/wp-content/uploads/2024/02/pixta_53235013_XL_re.jpg)
![浅草寺の雷門の画像](https://www.kodomokoho.metro.tokyo.lg.jp/wp-content/uploads/2024/02/pixta_52991221_XL.jpg)
![銀座通りの画像](https://www.kodomokoho.metro.tokyo.lg.jp/wp-content/uploads/2024/02/pixta_41495664_XL.jpg)
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オリンピック出場者にもなるエリートランナーたちがスタートしたあとに、完走することが目的の多くの一般ランナーが一斉にスタートし、沿道からも温かい応援が飛ぶのも、東京マラソンの見どころの一つです。
1万名ものボランティアがサポート
東京マラソン2024の開催コンセプト(大切にする価値)は、「東京がひとつになる日。」。そしてランナーとしての「走る喜び」、大会を見る観客としての「応援する楽しみ」とともにボランティアの「支える誇り」が大きなテーマとして掲げられています。
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Ⓒ東京マラソン財団
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Ⓒ東京マラソン財団
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Ⓒ東京マラソン財団
大会を主催する東京マラソン財団が大会終了後にランナーに行ったアンケート調査によると、「ボランティアの対応」については、なんと97.1%が、「満足」「ほぼ満足」と答えているそうです。東京マラソン財団の島田さんは「こうしたボランティアの“ホスピタリティ(もてなし)”のすばらしさが、東京マラソンの魅力の一つであり、世界に誇れる大会になっています」と話してくれました。
では東京マラソンのボランティアの活動にはどのようなものがあるのでしょうか。
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大会開催前にはランナー受付にてゼッケンにあたる「アスリートビブス」を渡します。そして当日スタート地点では、入場ゲートで手荷物検査のサポートをするほか、ランナーの荷物を預かったり、飲み物や食べ物を配ったり、スタート位置までの案内をしたりします。
フィニッシュ地点では完走メダルなどをランナーに配ったり、預かった荷物を返却したりします。
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コースでは、給水や給食の担当のほか、ランナーや観客の保安対応、観客からの問い合わせ対応など、たくさんのコース管理担当のボランティアがコース上で活動しています。大会終了後の紙コップなどのごみも回収しています。
東京マラソン財団オフィシャルボランティアクラブ「VOLUNTAINER」。これは、ボランティアとエンターテイナー(観客を楽しませる人のこと)を組み合わせてつくった造語で、東京マラソンでボランティアとして活動するためには、“VOLUNTAINER会員登録”が必要です。島田さんは「選手や観客を楽しませながら、自分たちも楽しんでもらうのが、東京マラソンのボランティアです」と話します。
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大きな大会を支える誇りと喜び
実際に東京マラソンのボランティアとして参加している杉山幸子さんに話を聞きました。大会では「リーダーサポート」としてリーダーを支え、大会スタッフと現場を繋ぐ役割をしています。
杉山さんは、東京マラソン2017からボランティアとして参加していて今回が7回目の参加。「2016年に開催されたリオデジャネイロ・オリンピックの開会式をテレビで見たとき、若い人からお年寄りまでたくさんのボランティアが活躍している姿に刺激を受け、わたしもやってみたいと思いました」と参加のきっかけについて教えてくれました。
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初めて参加した東京マラソン2017では「初めは何をすればよいのかわからず、おろおろするばかり。ランナーたちが楽しく笑いながら走っている姿、沿道からの力強い応援を間近で見て、みんなを笑顔にする東京マラソンってすごいなあ、と感動しました」と言います。大きな大会を支える立場になって、「活動に誇りを持てるだけでなく、自分自身も喜びを得られる」と話します。
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「ランナーの笑顔を見るだけでなく、観客とコミュニケーションをとるのも楽しいです。今は、ボランティアとして参加してくれた方たちみんなが『楽しかった』と、笑顔になって帰ってもらえることが、わたしの一番の喜びです」と誇らしげ。参加を重ねるうちに知り合いが増え、世界が広がったことも財産だといいます。
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これからボランティアとして参加したいと思っている 人に対しては、「初めてのときは、わたしもそうでしたが、わからないことばかりです。恥ずかしがらず、ボランティアの先輩たちに何でも聞いてください。積極的に参加すると、喜びも大きくなりますよ」とアドバイスをくれました。
大会後には「反省することも多く、次の年にどうすればいいかを考える」とも話す杉山さん。こうしたボランティア一人ひとりが主体となって参加し、運営されているのが東京マラソンの大きな特長のひとつです。
自分の世界を広げるきっかけを見つけよう
大勢のボランティアの主体的な活動によって支えられ、安全が守られていることでも、世界に誇れる大会になっている東京マラソン。ランナーとして参加していなくても、自らが主役となって大会を支え、盛り上げ、一緒に開催する喜びを味わえるのが、東京マラソンのボランティアの魅力です。
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ボランティアのいいところは、「誰かの役に立つ」ということ。誰かの役に立っているということが、自分自身の経験や心を豊かにしてくれます。
ボランティア活動は自分が興味や関心をもっているテーマで、自分にできることからはじめられます。東京マラソンでは、小中学生もボランティアとして参加することができ、実際に数十名の小中学生がボランティアジュニアとして保護者とともに参加しているそうです。 人の夢を応援したり、誰かを助けたりすることを通じて、自分のやりたいことや新しい世界を見つけることがあるかもしれません。みなさんも興味があるボランティア活動があれば、参加してみるのもいいですね。
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東京マラソン2024を応援しよう!
主催: 一般財団法人東京マラソン財団
▶開催日:2024年3月3日(日)
▶種目とコース・競技時間
1) マラソン:男子・女子、車いす男子・女子
マラソン: 9時10分競技開始、16時10分競技終了
車いす:9時05分競技開始、11時15分競技終了
コース 東京都庁~水道橋~上野広小路~神田~日本橋~浅草雷門~両国~門前仲町~銀座~田町~日比谷~東京駅前・行幸通り
2) 10.7km:ジュニア&ユース・視覚障がい者・知的障がい者・移植者・車いすの各男子・女子
10.7km:9時10分競技開始、11時10分競技終了
車いす:9時05分競技開始、9時45分競技終了
コース 東京都庁~水道橋~神田~日本橋
取材協力、写真提供=一般財団法人東京マラソン財団
![きみは何問わかるかな?おさらいおさらいワークシート](https://www.kodomokoho.metro.tokyo.lg.jp/wp-content/themes/kodomokoho/assets/images/top/monthly_special_bnr_sp.png?v=57e51f0a4347afe593cfcd17055b1daa)
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