2025年12月号
まいぜんシスターズの「ぜんいち」と「マイッキー」と学ぶ!インターネットでのトラブルと人権
みなさんがパソコンやスマートフォンで利用する「インターネット」。さまざまな情報を調べたり、サイトを通じて遠くはなれた人とつながることができたりする、とても便利な道具です。でも、使い方をまちがえると、思いもよらないトラブルに巻きこまれてしまうことがあります。
人気ゲーム「Minecraft(マインクラフト)」を使ったアニメーションやゲームの動画を投稿するYouTubeチャンネル「まいぜんシスターズ」から、人気キャラクターの「ぜんいち」と「マイッキー」が広報東京都こども版に来てくれました。
🌈まいぜんシスターズとは
まいぜんシスターズは、YouTubeから生まれたキャラクターだよ。
ぜんいち(左)は真面目で優しい性格で、プログラミングや機械に詳しく、いろいろなものをつくるのがしゅみなんだ。マイッキー(右)はマイペースで、ケーキが大好きな食いしんぼう。友達思いでやさしい性格だよ。ぜんいちとマイッキーはお互いのことが大好きで、いつも楽しく遊んでいるんだ。

Ⓒ2025MAIZEN

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インターネットの世界から飛び出してきた二人といっしょに、安全に楽しくインターネットを使うためにはどうしたらいいか、考えてみましょう。
ぜんいち&マイッキーと学ぶ ネットで起きやすいトラブルのいろいろ
①同い年の楽しい友達?

マイッキー:「ぼくね、この前インターネットで、とても楽しい人と知り合ったんだ。」
ぜんいち:「それは良かったね。どんな人なの?」
マイッキー:「ぼくと同い年の人だよ!それでね、連絡先を教えてって言われたの。」
ぜんいち:「どうして?」
マイッキー:「今度会おうって話になって、待ち合わせの時間や場所を決めるためだよ。」
ぜんいち:「えっ、それ絶対ダメだよ、マイッキー!インターネットで連絡先を教えることも、インターネットで知り合った人と会うことも、どちらもとても危ないことなんだよ。」
マイッキー:「そうなの?でもやさしそうな人だったし…。」
ぜんいち:「同い年の人という証拠はあるの?実際に顔を見て話したことはある?」
マイッキー:「メッセージでのやりとりだけだ…。急に不安になってきたよ。どうしよう…。」
💡ぜんいちからのアドバイス💡
「個人情報をインターネットで知り合った人に教えない」

インターネットで知り合った人と会う時は、トラブルに巻きこまれるかもしれないこと、犯罪の被害にあうかもしれないことを十分に考えなくてはいけないよ。住所・電話番号・学校の名前などは、絶対に教えてはいけないし、自分の写真なども知らない人に送ってはいけないよ。万が一教えてしまったり、インターネットで知り合った人から「会おうよ」と言われたりした時は、すぐにまわりの大人や相談窓口に相談しよう。
②友達と撮った写真、投稿しても大丈夫?

マイッキー:「ねえねえ、ぜんいちくん。この間の遠足、とても楽しかったね!」
ぜんいち:「そうだね。天気もよくて、いい写真がたくさん撮れたよね。」
マイッキー:「ぼくもたくさん撮ったよ!ぜんいちくん、この写真を見てよ。すごく気に入ったから、その日のうちにSNSにアップしたんだ。たくさんのいいねをもらったよ!」
ぜんいち:「え!SNSにあげるなんて聞いてないよ!」
マイッキー:「だめだった?みんないい笑顔だし、大丈夫だよ!」
ぜんいち:「ぼくは、SNSに友達の写真を勝手にのせないように気をつけているよ。だって、ぼくの友達のなかには、SNSで自分の顔を公開していない人もたくさんいるからね。」
💡ぜんいちからのアドバイス💡
「他人がうつっている写真を許可なしに公開しない」

本人の許可なく、他の人の写真や個人情報を投稿してはいけないよ。自分はSNSに顔写真をのせることが平気でも、他の人もそうだとは限らない。投稿したい時は、写真に写っている人全員に許可をとろう。少しでもいやがる人がいた場合は投稿しないようにしよう。
③うそやうわさ話も…
ほかにも、インターネットでのトラブルにはいろいろなケースがあります。
インターネットを利用している人の中には、SNSなどでは顔や名前がわからないからといって、直接は言えないようなひどいことを言ったり、うそやうわさを広めたりする人がいます。発信した側はほんの軽い気持ちでしたことであっても、悪口を言われた人や悪いうわさを広められた人はとても傷つきます。インターネット上で発言したり書きこみをしたりするときは、必ず正しい情報であることの確認と、「自分がこれを言われたらどう思うか」を考えましょう。
このように、自分自身がトラブルに巻きこまれたり、だれかをトラブルに巻きこんでしまうきっかけをつくってしまったりしないように、十分注意しながらインターネットを利用しましょう。
総務省「上手にネットと付き合おう!~安心・安全なインターネット利用ガイド~」インターネットトラブル事例集2025年版
大人や先生に相談しよう

マイッキー:「ねぇねぇ、ぜんいちくん。インターネットを使っていて、少しでも不安に感じる出来事があったら、大人や先生に相談することが大切なんだよね。」
ぜんいち:「そうだよ。それに、東京都にも相談できるんだよ。無料でかけられる電話やメール、LINEでも相談に乗ってくれるんだ。」
マイッキー:「そうなんだね、知らなかったよ!まわりの大人や先生に相談しづらいこともあるもんね。」
ぜんいち:「ほかにも、東京都のホームページには、ぼくたちがインターネットで気をつけておきたいことを動画でも見ることができるんだって。ぜひ一度見ておこうね」
◆東京都人権プラザ https://www.tokyo-hrp.jp/consult-internet.html
◆ネットやスマホのなやみを解決「こたエール」 https://www.tokyohelpdesk.metro.tokyo.lg.jp/
◆東京都人権部チャンネルの動画を見てみよう!(youtube)https://www.youtube.com/watch?v=lXQ2NRe2MEo
お互いを大切にしよう 「人権」の意識
人権とは、だれもが生まれながらに持っている人間が人間らしくいきていくための権利で、人類の財産です。たとえば、いじめられないこと、自由に考えたり話したり、意見を言ったりできること、安全にくらせることなどです。
1948(昭和23)年12月10日に国連の会議で「わたしたちはみな、生まれながらにして自由です。ひとりひとりがかけがえのない人間であり、その値打ちも同じです。だから、たがいによく考え、助け合わねばなりません。」などの大切な約束ごとが決められました。これがきっかけで、毎年、12月4日から10日までを「人権週間」としています。人権を大切にする考え方を広めるため、全国各地でいろいろな活動が行われます。人権週間は、すべての人が生まれながらに持つ「人権」という権利について学び、その権利を大切にする意識を高める重要な機会です。
今回は「ぜんいち」と「マイッキー」といっしょに、インターネットで自分とまわりの人権を守るためのポイントを見てきました。インターネットは便利な道具ですが、使い方によっては人を傷つけてしまうこともあります。みなさんも、楽しく安全にインターネットを使えるよう、よく気をつけてみてくださいね。
💻インターネットの使用で「被害にあわないために」「相手を傷つけないために」できること📱
・SNSの使い方や、インターネット上でのやりとりについて、日ごろから家族や友達と話し合っておく
・インターネット上でいじめられていると感じた時は、一人で悩まずにおうちの人や適切な相談窓口などに相談する
・インターネット上で仲良くなった人に、自分の写真や個人情報を送らない
・だれかのメッセージを見ていやな気持ちになった時は、相手にすぐに怒りをぶつけるのではなく、一度落ち着いてから相手の考えを直接確認する
・他人が発信した内容をすぐに信じるのではなく、その情報が本当に正しいかどうかを考える
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