2026年4月号
「江戸東京博物館」がついにリニューアルオープン!
東京・両国に1993年に開館した「東京都江戸東京博物館(愛称:えどはく)」。2022年から約4年間、建物のリニューアル工事のため休館していました。そしてこのたび工事を終え、2026年3月31日、ついにリニューアルオープンをむかえます。今回は、そんなえどはくの見どころをご紹介します!

江戸東京博物館(えどはく)の見どころはここ!
「えどはく」に入ると、まず開放的な明るいエントランスが広がっています。東京の木材をたくさん使った、温かみのある空間です。


そして、エレベーターを使って6階の常設展示室へ。中に入ってすぐ目に入るのは、江戸時代の「日本橋」です。当時の日本橋の北側半分が実物大で再現されています。
日本橋を渡ると、そこは「江戸ゾーン」。江戸の町並みや江戸城を再現した縮尺模型が広がり、当時の様子をリアルに感じとることができます。また、展示室の天井付近には大きなスクリーンがあり、江戸と現代の「空」の風景が映し出されています。朝から昼、夕方、夜へと変わっていく空の風景を通して、展示室にいながら一日の移ろいを感じることができます。

エスカレーターで5階に降りると、そこには江戸の町並みが広がり、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分になります。当時の人々がくらした家「棟割長屋」や、物を売る「屋台」があちこちに。今回のリニューアルで、朝顔売りの屋台や天ぷらの屋台が新たに登場しました。どこにあるか、ぜひ探してみてください。

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そして、「江戸ゾーン」の最後に見えてくるのが、芝居小屋「中村座」の正面を立体的に再現した模型。中村座は、歌舞伎の文化を根づかせた場所です。「芝居小屋の中に入ってみたい」というみなさんの声を受け、模型の中を通りぬけることができるようになりました。

このあとは、明治以降の東京を紹介する「東京ゾーン」です。この場所でひときわ大きな存在感を放つのが、天井ぎりぎりまでそびえ立つ「服部時計店」の建物の模型です。のちに服部時計店は、時計をつくる会社として有名な「セイコー(SEIKO)」になりました。これは、その原点とも言える建物です。えどはくのリニューアル前は、この場所には「朝野新聞社」という新聞社の模型がありましたが、リニューアルの時に服部時計店へ改修しました。実は、本物の建物も、朝野新聞社から服部時計店へと改築されています。展示室内の模型も、歴史に合わせて生まれ変わったのです。
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服部時計店の中に入ると、そこは、明治のはじめ、日本に新しい文化が取り入れられ、生活が西洋式に変化していった文明開化の時代を紹介する展示です。入口近くの床はガラス張りになっていて、その中には「鹿鳴館」の模型が。鹿鳴館とは、明治政府のもと、外国人との社交の場として使われた建物です。ほかにも、レンガづくりの建物が並ぶ「銀座煉瓦街」や、教会「ニコライ堂」などの縮尺模型も見どころです。模型を見て、今の東京と似ているところや違うところを探すのもおもしろいですよ。


服部時計店をぬけた先には「浅草花屋敷の門」があります。浅草花屋敷は江戸時代の終わりに庭園として開園し、明治時代にはめずらしい動物の展示や芝居の上演なども行う施設になりました。現在は、昔からある遊園地として多くの人に愛されています。
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続いての見どころは、1923(大正12)年に起きた関東大震災のあと、人々のくらしを支えた展示です。まずは「円太郎バス」。円太郎バスとは、震災で使えなくなった「路面電車」に代わって活躍した、11人乗りのバスです。このバスは、日本に今も残っている中で一番古く、とても大切なものとして、国の重要文化財に指定されています。

もう一つは、「同潤会代官山アパートメント」です。同潤会代官山アパートメントは、火事や地震に強い鉄筋コンクリートでつくられた集合住宅です。今のマンションにつながる、あたらしい住まいの形となりました。

💡豆知識💡
人々の住まいの変化
人々の住まいは、時代に合わせて変化してきました。えどはくには、さまざまな時代の住まいが再現されています。たとえば、同潤会代官山アパートメントとひばりが丘団地。時代の変化を考えながら、建物の見た目や家の中にあるものを比べてみましょう。みなさんの家と違うところや、にているところはありますか?

実際にふれてみよう! 体験コーナーもたくさん
えどはくには、実際にふれて学べる体験コーナーがたくさんあります。
たとえば、江戸ゾーンには行商人の「棒手振り」が使う棒つきのカゴを持ち上げることができたり、江戸時代の乗り物の一つである「駕籠」の中に入ったりすることができる体験コーナーがあります。実際にふれたり、体験したりすることで、その重さや仕組みを体で感じることができます。


このほかにも、東京ゾーンでは、観光地で見かける「人力車」や、自転車の後ろに客席を取りつけた「輪タク」、前輪の大きな「ダルマ自転車」といったさまざまな乗り物を体験できます。


館内のレストランやカフェで一息
展示を楽しんだ後は、一息つけるレストランやカフェで、江戸や東京に関係する料理やおいしいスイーツが味わえます。ここでは、レストランをご紹介!
🍴和ダイニング こよみ
江戸といえば「そば、天ぷら、すし」、そして銀座で生まれた「洋食」。ここでは、そんな江戸や東京から広まった料理を楽しめます。


今回、「リニューアルしたえどはくで食べたい幕の内弁当」のアイデアをみなさんから募集したところ、約70作品もの応募がありました。そのなかから選ばれ、実際にレストランで食べることができるお弁当が「えどはく タイムトラベル幕の内弁当:江戸~令和」です。このお弁当には、江戸時代の「芝居見物の俵むすび」をはじめ、明治時代の「牛鍋」、大正時代の洋食、そして「未来の食・プラントベース(肉、魚、乳製品の代わりに、大豆、小麦、ナッツ、こんにゃくなどといった植物性食材を利用した食事や食品のこと)」まで、時代ごとのおかずがつまっています。それぞれのおかずを通して、日本の食文化がどのように変わってきたのかを、おいしく食べながら学ぶことができます。

江戸東京博物館に行ってみよう!
気になる展示やスポットは見つかりましたか?江戸と東京の歴史と文化を、ぜひ自分の目で見て、体験してみてくださいね。今のくらしや、身の回りにあるものと比べてみたり、違いを探してみたりすると、えどはくをもっと楽しめることまちがいなしですよ。


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